Lesson 5 気持ち(その2)
前回のおさらい
- 気持ち = 感情や感覚 + 自分が考えた解決方法
- 自分が考えた解決方法に「~たい」という言葉をつけてしまうと、それが自分の本当の気持ちや望みだと錯覚してしまう
- 『死にたい』も、それが本当の望みのように錯覚してしまう言葉だが、本当の望みは『死ぬこと』ではなく『楽な気持ち』になること
そして、それを確実に実現できる方法は、
- 誰かに本当の気持ちをじっくり話し聴いてもらうこと
- 誰かに見守られながら泣くこと
詳細は、前回の投稿「Lesson 4 気持ち(その1)」を参考にして下さい。
本文
前回の「死にたい」という言葉と同じように、次のような言葉を自分の本当の気持ちのように思い込んでしまうことがあります。
- 誰かを殺したい
- 誰かを変わらせたい
- 何かを破壊したい
いわゆる犯罪の動機とも言える気持ちです。
これも、前回の投稿「Lesson 4 気持ち(その1)」の考え方を当てはめて理解することができます。
それが自分の本当の望みだということではなく、自分がたまたま思いついた解決方法が
- 誰かを殺す
- 誰かを変わらせる
- 何かを破壊する
だったということ、そして、それが本当の望みではないということです。
本当の問題は、自分の心が苦しいと感じていることです。
その苦しささえ解決することが出来れば、もう、あれこれと解決策を考え、そして、それを自分の望みだと思い込まなくても済みます。
その結果、誰かを殺す必要も無くなりますし、誰かを変わらせる必要も無くなりますし、何かを破壊する必要も無くなります。
ただ「楽になりたい」だけなのに、考えた解決方法に「~たい」という言葉を付けるから、それを自分の本当の望みと錯覚してしまいます。
そして、苦しさが増せば増すほど、その解決策に執着するようになり、それを実行しなければいられないような心境に、自分自身を追い詰めてしまうことになるのです。
つまり、自分の本当の気持ちだという思い込みから意識が外れないと、最後は、それを実際の行動に起こしてしまうことになるのです。
しかし、それを行動に移しても、決して、自分の心が楽になることはないと断言しても問題ないと思います。
心を楽にできる方法は前回も説明した通り、
- 誰かに本当の気持ちをじっくり話し聴いてもらうこと
- 誰かに見守られながら泣くこと
しかないからです。
それ以外の解決策をいくら実行しても、「心の苦しさが解決しない」という現実に直面します。
それでも、その解決策にこだわれば、「もっと、程度を強めれば解決するかもしれない・・・」などと、次第に行動をエスカレートさせてしまうことになるのです。
裁判で、犯人に質問してみてはどうかと聞いてみたらどうかと思うことがあります。
- 「そうしたことによって、あなたが解決したかったことは解決しましたか?」
その答えは、恐らく「No」だと思います。
そして、その事実を社会に広く知らせることも、犯罪の抑止につながるのではないかと思っています。
「気持ち」に関するのまとめ
- 気持ち = 感情や感覚 + 自分が考えた解決方法
感覚に基づく「~したい」という気持ちは、あまり深く考えなくても正しいことが多いと思います。
- 寒いから服を着る。部屋を暖かくする・・・
- お腹がすいたから、ご飯を食べる
- 眠いから寝る
- 疲れたから休む
しかし、感情に基づく「~したい」という気持ちは、誤りである確率がとても高いところがあります。
あれこれと解決方法を考える前に、とりあえず、
- 誰かに本当の気持ちをじっくり話し聴いてもらうこと
- 誰かに見守られながら泣くこと
を実践してみて下さい。
実践してみると、それが『求めていた本当の解決方法だった』ということに、きっと気付くことだと思います。
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犯罪を犯してしまう人、犯罪に巻き込まれてしまう人が減ることを祈って・・・。
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