守ろうとすると、逆に、苦しめることになる

親が子供を守りたいと思う気持ちは理解できます。
「子供たちには、痛い思いやつらい気持ちには、できることならならないようにしてあげたい」と思うのは親心として、普通のことだろうと思います。
しかし、親が子供の行動を必要以上にコントロールして、痛い思いをしそうな行動 や つらい気持ちになりそうな出来事 を回避させようとすると、親の「子供のことを守りたい」という気持ちとは裏腹に、子供を苦しめることになってしまいます。
親が守りたがることとして、少し例を挙げておきます。
- 栄養不足になって成長が遅れないように、食事を残さないことを強要する
- 宿題を忘れて、先生に怒られないように、宿題をさせる
- 遅刻を繰り返すいい加減な大人にないように、定刻に家をでるよう煽り立てる
- 世間に「良くない」と評価されている学校に進学しなくても良いように成績を上げることを強要する
- 就職できずに自立できなくならないように、良い学校に行くことを強要する
そんな感じです。
それらのことを願うのが悪いということではありません。
やりすぎること、そうするように追い詰めることが悪いのです。
そんな風に子供と接し続けていると、子供が思春期を迎えるあたりから、「クソばばぁ~」「クソじじぃ~」と呼ばれる確率は高まると思います。
この説明は、逆に、次のような疑問への回答にもなっているのではないかと思います。
- 子供のことを思って一生懸命にやってきたのに、なぜ、「クソばばぁ~!」と呼ばれなくてはならないの?
- 子供のことを思って一生懸命にやってきたのに、なぜ、「クソじじぃ~!」と呼ばれなくてはならないの?
その情報を採用するかしないか、また、採用する時期をいつにするかの判断は、子供に任せておけば良いのです。