感覚が行動をコントロールする

私が催眠療法を勉強していたとき、「催眠によってくしゃみを引き起こせるのか?」という実験を、妻に頼んでやってもらいました。
その結果、『催眠によって、クシャミは引き起こせる』ということが分かったのですが、その過程が、予想とは少し異なっていました。
もし、クシャミが出るとしたら、「いきなり、クシャミが出る(クシャミという行動が起きる)」と予測していました。
実際は、
- 鼻がむずむずしてくる
- クシャミが出る
という流れでした。
つまり、「まず、感覚が生じ、その感覚によって、行動が誘発される」ということです。
他にも、色々と実験したのですが、同じような経緯をたどって行動が起こりました。
しかしながら、人間は、行動を起こす前に、多くの場合『思考』というステップを通ります。
この『思考』については後ほど説明しますので、ここでは、まず、
- 「人」は「感覚」によってコントロールされる仕組みになっている
ということを知っておいて下さい。