心を苦しめる重大な思い込み

さて、上図のような状況のとき、自分や他人は、自分の何を責めているのだと思いますか?
もう少し具体的な状況を図にしてみます。
左側の人が、心から「カッコイイ!!」と思っていたとしたら、右側の人の反応は、左側の人の気持ちに正しく呼応していません。
このとき、左側の人は、「変なやつ」と思うかもしれません。
また、自分自身も、そんな些細なことでいちいちつらい気持ちになる自分の心を責めるかもしれません。
しかし、それは、右の人の心の問題ではありません。
過去に馬鹿にされる体験を繰り返したために、そのように感じ取って反応してしまう習慣が身に付いたのだと、推測することができます。(【参考】 『心』という ブラック・ボックス )
つまり、人から好かれたり、人に嫌われたりするのは、
- その人の人格や心に問題があるからではない
- 「学習によって身に付けた反応 が好きか嫌いか」ということに過ぎない
ということです。
自分の心を正しく理解するためには、まず、この事実を受け入れる必要があります。
繰り返します。
人が、「心の問題」・「自分という存在の問題」と思い込んでいることは、学習によって後天的に身に付いた条件反射の問題に過ぎないのです。
ですから、
- 人格を変えようとする必要はありません
- 生まれ代わる必要もありません
- 一からやり直す必要もありません
ただ、「学習によって身に付けた反応」をコントロールできるようになるだけで良いのです。
「じゃぁ、どうすれば良いの?」
もう少し詳しいことは、後ほど説明します。