『心』という ブラック・ボックス

『ブラック・ボックス』という考え方があります。
ブラックボックス (Black box) とは、内部の動作原理や構造を理解していなくても、外部から見た機能や使い方のみを知っていれば十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念。
転じて、内部機構を見ることができないよう密閉された機械装置を指してこう呼ぶ。
一般消費者にとって、今日の工業製品の大半はブラックボックスだと言える。
例えばテレビ受像機を例にとると、一般消費者でテレビ受像機の動作原理を理解している人は限られている。
さらに、たとえ部品が全て揃っていても、テレビの回路図を読んでテレビ受像機を組み立てることができる人は、一般消費者の中では非常にまれな存在だと言える。
しかしテレビのスイッチを入れて見たい番組にチャンネルを合わせることは幼児でもできる。
つまり内容や仕組みを知らないで、その効果を利用しているので、これをブラックボックスという。
WikiPedia ブラック・ボックスより抜粋
図にすると、下図のようになり、
- 何かをインプット(入力)
- 規則に従って処理(プロセス)
- アウトプット(出力)
※インプットが同じなら、同じ規則性によって処理されるため、アプトプットも一定のものとなる
心についても同じように考えると、ブラック・ボックスにおけるプロセスにあたる部分を『心』と認識することができます。
このプロセスは、大きく次の2つに分類できます。
- 客観的観察と論理的思考を中心とするプロセス
- 自動的反応が中心となるプロセス
ここからは、問題となりがちな『自動的反応が中心となるプロセス』について考えていきます。
この自動反応的な心のプロセスは、過去の学習の蓄積によって形成されています。
心のプロセスを大雑把に説明すると次のようになります。
- 過去の学習と同様の事態に直面すれば、過去に学習した反応が自動的に誘発される。(条件反射的な反応・行動)
- 逆に、過去の経験が一切想起されないような事態であれば、条件反射的な自動反応は何も起こらない。
学習による蓄積は、人によって千差万別です。同じ状況に直面しても、人によって反応が異なるのはこのためです。
このような心の働きによって、次のようなことが実現でき、人は、安心・安全に生きていけるはずなのです。
- 自分を満たす状況には自然に引き付けられる
–> その結果、自分が満たされる確率が高まる - 逆に、自分の安心・安全を脅かす状況を自然に回避しようとする
–> その結果、自分が危険な状態に陥る確率は低くなる
ところが、「誤った学習」の蓄積が多くなれば、安心・安全よりも生きづらさを強く感じて心が苦しくなってしまうのです。
※ もし、「心が学習の寄せ集めだったとしたら、自分って何?」ということが気になるときは、次のページに少し補足説明していますのでご参照下さい。