人生を付きまとう「人としての成長」を妨げる子供時代の経験

「人としての成長を妨げる子供時代の経験」とは、どのようなものなのでしょうか?

それは、主に「子供時代に、救われなかった体験」です。もう少し詳しく書くと、「子供が、それを体験した結果、心理的に追い詰められてしまった体験」ということが出来ます。
この体験を詳しく見てみると、次のような二重構造になっています。
- つらい気持ちを生じることになった直接的な体験
- 自分がつらい体験をしたことによって、自分に起こった二次的な体験
現代社会においては、直接的な体験にばかり意識が向かってしまうところがあります。
一般的に、使われることが多くなったトラウマという言葉も、主にこの直接的な体験を問題視している言葉です。
しかし、直接的な体験が、その人の「人としての成長を妨げる子供時代の経験」となるかどうかは、実は、その後の二次的な体験がどのようなものだったかに左右されるのです。
この二次的な体験とは、どのような体験を指すのでしょうか?
現代は、それが分からなくなっている時代なのです。