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会話のキャッチボールで使うボールは2個

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「会話は言葉のキャッチボール」という言葉をよく耳にします。

この言葉から、多くの人は、キャッチボールで使うボールは1つだとイメージすると思います。

でも、実際は、次の2つのボールです。

  • 自分の言いたいこと
  • 相手の言いたいこと

図すると次のようになります。

この図で、大事な点は、はじめに言った人のところに「そうかそうか」という応答を返し、1回のやり取りが終了している、そして、そのやり取りが繰り返されるということです。

特に明確な約束などありませんが、これが会話の基本ルールです。

相手は言いたいことがあるから、ボールを投げてきます。

このとき、「言いたかった気持ち」は、こちら側ではなく相手側にあります。

 

ボールを受け取った方は、そのボールを受け取り、眺めたり、手でこすったり、自分のグローブに何回かパンパンと投げ入れたりして、しばらく間をとったあと、相手のボールを相手に返します。

「そうか、君の投げたボールは、こういうボールだったんだね」と受け取ったボールを眺めて理解したことを伝えながら、返球できればベターです。

ただ、あまり長くダラダラと話してしまうと、相手のボールよりも、自分のボールを投げていることになってしまいます。

ですから、長引かせるよりは、短く「そうかそうか、なるほどね・・・」位の言葉で、確実に相手のボールを相手に返すと、コミュニケーションはうまくいきます。

 

その後、少しの間があるでしょう。

そして、その間に、心が動いて、どちらかがボールを投げたくなったら、ボールを投げ、同じやり取りを繰り返します。

 

ところが、受け取った相手からのボールを、脇に置いておいて、自分のボールを投げてしまうことがあります。

相手の話を聞いて言いたくなったことを、すぐに話し出してしまう場合です。

これでは、自分の言いたい気持ちによってボールを投げてしまうので、はじめにボールを投げた人の「言いたかった気持ち」は、無視したことになってしまいます。

これを交流分析(TA)では、交叉交流と呼んでいます。

ちなみに、相手のボールと一緒に自分のボールを返球することが、裏面交流にあたると思います。

会話の中に、裏面交流や交叉交流があると、自分と相手の関係性は、悪い方向へと流れていきます。

 

逆に、上の図で示したような流れが自然にできていると、会話は円滑に進んでいきます。

感情的になった子供への応用編

これを踏まえて、「泣いている子供」への対処を少し考えてみます。

泣いている子供は、自分のボールを投げ続けています。

相手がボールを持っていることには気づきかず、ただ、自分のボールを投げ続けます。

 

このようなときに、交叉交流や裏面交流を生じさせずに、円滑にコミュニケーションを進める方法が、「そうかそうか」とひたすらに子供が投げるボールを返し続けることです。

子供の言葉に対する答えをいちいち考えていたのでは、疲れて気力体力がもちません。

そうやって、子供に親のボールを投げても、子供は親のボールなど受け取るつもりはないので、親自らが交叉交流を生じさせることになり、自分が自分を余計に疲れさせることになります。

また、下手に、親のボールを投げると、ほぼ100パーセントの確率で子供が投げたボールに対しても、交叉交流を形成してしまうので、子供が感じる受容感が薄れてしまい、子供の感情が収まるスピードを鈍化させてしまいます。

 

子供もはじめから親の言葉を受け入れられる状態ではありません。

なのに、親は、自分の考えを理解しない(できない)子供に対して、『自分の考え』を分からせようと意固地になり、状況は沈静化するどころかますます悪化していきます。

(仮に、子供が親の言葉を理解できたとしても、それで感情が収まるはずなどありません。「納得すれば気持ちは収まる」というのは、大人の論理です。)

 

他に何も考えなくて、何にも行動しなくても、「そうかそうか」とやさしく接するだけで、事態は良い方向へと自然に流れていきます。

しかも、最速のスピードで!

「そうかそうか」は親を救うミラクルな対処法だと思っています。

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