心を楽にするために振り返る子育て

Lesson 2 心の苦しさの根本原因

前回のおさらいと補足

初めに、前回の内容のおさらいと補足をします。

自分の状態に、病名や症状名をあてはめてしまうと、病気や症状の解決ばかりに意識が向いてしまい、自分を見つめることから意識がそれてしまいます。

そして、病気や症状こそが問題だと考えて、自分の状態が当てはまる病気や症状の情報ばかりを集め専門家のようになってしまうのですが、自分を楽にしようとしなければ心の苦しさは解決できずに残ったままとなってしまいます。

しかし、病気名や症状名は、世の中の権威者や権力者、組織などが発信する次のような情報も多く含んでいます。

  • 権威者自身の権威を増大させるために作り出された名称と解説
  • 現代社会において問題と考える人を排除するために作り出された名称と解説
  • 海外で発信された情報が誤って紹介された名称と解説

ですから、世の中にあふれる心理に関する情報の全てを鵜呑みにすることは危険です。

この投稿と同様の危機感を主張する書籍も数冊読みましたが、今のところ、具体的な解決方法を提示している本に巡り合ったことはありません。

(最後は、薬や心理療法といった魔法の言葉を使い、そこに逃げ込んでしまうものが多いと感じています。)

心が苦しくなったときに、症状や状態に関する情報を求める理由は、心の苦しさを解決する方法を見つけ出すためです。

具体的な『心の苦しさを解決する方法』を提示さない情報を知って、それらを提唱する人が解決できない問題を、代わりに考えてあげることではありません。

このことは決して忘れないでください。

そして、自分の心の苦しさを理解と解決は、自分自身を見つめることでしか実現できないのです。

病気や症状のことばかりを見ていては、決して解決できません。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマに移ります。

苦しさの根本原因

どのようにしたら、自分自身を見つめることが出来るのでしょう?

心の苦しさを解決しようとするとき、その原因となることを見つけ出そうとします。

そして、その原因を解決することで、自分の苦しさが解決するだろうという仮説を立てて取り組み始めます。

ここに落とし穴が一つ潜んでいます。

この原因追求の方向性は大きく2つに分かれます。

  • 自分の心に原因や問題がある
  • 自分以外の環境や他人に原因や問題がある

『ピュアハート・カウンセリング』コンテンツの紹介

【心のマニュアル】


しかし、どちらに原因や問題を求めても、本当の答えにたどり着くことはありません。

普通の人が考える原因や問題は間違いであることがほとんどです。

普通の人が考える原因の中で、唯一正解に近いと思われるのは、『考えない』ということです。

考えても原因にたどり着けないのですから、考えない方が、思考をこじれさせなくても済むからです。

繰り返しますが、

  • 『自分が苦しく感じる』ということ
  • 自分を苦しく感じさせること

この2つは真の原因ではありません。

苦しいことに苦しさを感じるのは当たり前のことです。

そして、全ての人は、この事実から逃れることはできません。

しかし、心に苦しさを抱える人と抱えない人の違いがあります。

それは、なぜでしょうか?

実は、その後の対応には大きな違いがあるのです。

そして、それが本当の原因なのです。

心に苦しみを抱え込んでしまう本当の原因は、

  • 苦しくなった気持ちを楽にしてあげることが出来なくなっている

ということです。

最後に繰り返しますが、心が苦しいとき、心に原因があるとは考えないでください。

  • 心の苦しさの原因は心にはありません。
  • 心の苦しさに向き合う時の習慣の違いなのです。

次回は、『苦しくなった心を楽にしてあげる方法』について説明します。

bn_kaisyaku_1kan_001
タイトルとURLをコピーしました