心を楽にするために振り返る子育て

Lesson 4 気持ち(その1)

この『気持ち』という言葉を正しく理解していないと、自分自身の気持ちも正しく理解することが難しくなります。

一般的に、『気持ち』と呼ばれているものは、もう少し細かく分解することが出来ます。

  • 気持ち = 感情や感覚 + 自分が考えた解決方法

この『自分が考えた解決方法』の語尾を『~たい』に付け替えたものを、一般的に『気持ち』と呼んでいます。

例えば、

  • 部屋を暖かくしたい = 寒い + 部屋を暖かくするれば寒くなくなるだろう

というように理解することができます。

もし、このとき、「部屋を暖かくする」という方法に意識が集中してしまえば、部屋を暖かくすることが出来ない状態に置かれていた時は、もう、手の打ちようが無くなってしまいます。

ところが、『寒い』ということが問題だと認識すれば、

  • 厚着をする
  • 暖かい飲み物を飲む
  • 部屋を走り回る
  • 空腹を満たす

など、寒さを解決する案は、次から次へと浮かび上がってきます。

で、まず、一番解いておきたいと思う気持ちの誤解について説明します。

一番初めに解いておきたい暗示

『死にたい』

この言葉だけを聞くと、この言葉自体が持つ魔法にかかってしまい、それがあたかも自分の本当の気持ちであるような錯覚に陥ってしまいます。

つまり、自己暗示にかかってしまうのです。

しかし、始めに紹介した公式を思い出してい下さい。

  • 気持ち = 感情や感覚 + 自分が考えた解決方法

これに当てはめると

  • 死にたい = 心が苦しい + 死ねば楽になるだろう

ということになります。

ここで考えた解決方法を空欄にしてみると

  • (    ) = 心が苦しい + (     )

この式を眺めてみると、「死にたい」と言っているときの自分の本当の気持ちが、分かってくると思います。

楽になりたいのです。

でも、その方法が分からずに行き詰ってしまったのです。

つまり、心が楽になる方法さえ分かれば、「死ぬ」という偽解決に執着するような状態に陥らなくても済みます。

その方法は、Lesson 3 心の苦しさを解決する方法で説明しました。

「死にたい」などということは、決して本当の気持ちではない。

このことは、絶対に理解しておいて下さい。

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間違って自殺してしまう人が減ることを祈って・・・。
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補足

反社会的な行動を引き起こす暗示(気持ち)も同じような偽解決によって成り立っています。そして、その本当の気持ちは、「楽になりたい」ということにあるのだと考えています。

このあたりのことは、次のエントリーで投稿したいと考えています。

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